データベースエンジニアの価値と適性
データベースエンジニアとは文字通り、データベースの企画、設計、開発、保守、運用を行う者の総称である。IT業界を支える上で非常に大切なポジションだが、ソフトウェア開発などと比べると地味な存在であるがために正当に評価されてこなかった傾向にある。そのためか、データベースエンジニアは慢性的な人材不足に陥っており、各企業も求人には積極的だ。
この仕事はスーパーの倉庫番のようなものである。店に出て商売をする者に比べれば確かに地味だが、倉庫が散乱し放題では商売自体ができなくなってしまう。しかも、ITのデーターはスーパーの在庫などとは比較のしようもないほど膨大なのでその重要度もケタ違いなのである。データーをいかに効率よく整理して、必要なものを素早く引き出せるか、それを常に考えなければシステム自体が立ち行かなくなってしまう。
そして、それを行うためには専門的な知識が必要不可欠だ。代表的なデーターベース管理システムには精通していなければならないし、できればシステムエンジニアとしての実務経験もほしいところである。さらに、データベースエンジニアは、仕事の性質上、各部門との連携を図らなくてはならないので高いコミュニケーション能力が必要とされる。ただし、人付き合いが好きでおしゃべりであれば良いというわけではない。物事を論理的に考え、それを順序立てて的確に人に説明する能力こそがこの仕事には求められているのである。